新・日記の部屋

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 演奏会日記−フォルクスーオーパー「こうもり」

<<   作成日時 : 2008/05/28 02:18   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

ウィーン・フォルクスオーパー 2008年日本公演
ヨハン・シュトラウス作曲『こうもり』
3幕のオペレッタ

5月27日(火) 18:30開演 / 東京文化会館

指揮: レオポルト・ハーガー
演出: ハインツ・ツェドニク
舞台装置: パンテリス・デッシラス
衣裳: ドリス・エングル (エヴェリン・フランクのオリジナルに基づく)
振付: リリ・クレメンテ、スザンネ・キルンバウアー
合唱指揮: ミヒャエル・トマシェック
ロザリンデ: ナンシー・グスタフソン
アデーレ: ダニエラ・ファリー
イーダ: マルティナ・ドラーク
オルロフスキー公爵: ヨッヘン・コワルスキー
アイゼンシュタイン: ディートマール・ケルシュバウム
ファルケ博士: ミリェンコ・トゥルク
アルフレート: ルネ・コロ
イワン: ステファン・タンツァー
フランク: カルロ・ハルトマン
フロッシュ: ハインツ・ツェドニク
ブリント博士: ゲルノート・クランナー
ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
ウィーン・フォルクスオーパー合唱団
ウィーン国立歌劇場およびフォルクスオーパー・バレエ団

またまた,ある方からチケットを譲っていただいた。
フォルクスオーパーもシュターツオーパーも,現地で見る方が安いし会場も小さい。
だから,引っ越し公演のたぐいはあんまり買わない。特に今年はウィーンでげっぷが出るほど国立歌劇場に通ったし。
ただ,今度の旅ではフォルクスオーパーに全然行っていなかったのと,久々に豪華キャストの「こうもり」がみたい(もっと絞ると,ヨッヘン・コワルスキーのオルロフスキーをきいてみたい)という気持ちもあって,譲っていただくことにした。

その結果。
一言で言って,なんつーか,もう,最高。
ともかく,この2行につきる。
Gluecklich ist, wer vergiszt,
Was doch nicht zu aendern ist!

 指揮はレオポルド・ハーガー。たまたまウィーン初巡礼での最初の演奏会の指揮者(ウィーン交響楽団)がこの人だった。そんなにオペレッタを振っているのを見たことはなかったが,なかなかそつのない指揮。

 歌手陣は,特にアルフレードを歌ったルネ・コロや,フロッシュを演じたツェドニクがいい味を出していた。第3幕の頭の方で,アイゼンシュタインの代わりに牢屋に入れられたアルフレードが,必ずと言っていいほど,牢屋でいろんなアリアを歌って,フロッシュが「うるさい!」とかんしゃくを起こすのだが,今回はなんとローエングリン(笑)。最初に「僕の小鳩よ」と歌った後に「白鳥がどうしたこうした」とくると,ツェドニックが「おまえは小鳥屋か」と突っ込んだり,「尋ねるな」と歌うと「何もきいちゃいねぇよ」という。

 演出はツェドニクによる古典的なもので,どの幕も古き良きウィーンという感じ。第3幕などは口に含んだ水をブーっと吹くという古典芸(笑)も見せてもらったし,カレンダーの31日をめくると32日だったり,壁に帽子をたたきつけると,最後はくっついてしまったりとおなじみのギャグ満載。

 フォルクスオーパーの現地の公演では,99年に新演出になって,夜会の場が現代的なコンドミニアムのようになっていたから,この古典的演出は日本だから見られたと言うことであろうか。いずれにせよ,私は珍奇な演出は見たくないので,非常によかった。

 ヨッヘン・コワルスキーは,だいぶ齢を重ねたが,まだあの不思議な魅力を携えている。今日はあまり彼のことを知らずにきた人もいたようで,急にカウンター・テノールで歌い出したら,一瞬どよめきが起こった。あと,彼が出てきたら拍手が起きたが,そういう変な習慣は新宿コマ劇場とメトだけにしてほしいものだ。

 まぁ,あとはあまり四の五の言うことはないし,そういう演目でもない。

 第2幕の宴のシーンは本当に楽しかった。まずはバレエが挿入されて音楽はピチカート・ポルカ。そしておなじみの「侯爵様」「ふるさとの調べは」などが次々と歌われていく。
 「葡萄酒が火と燃える情熱となって」(こうもりの「乾杯の歌」と行った方がわかりやすいか)に続いて,私が一番好きなところ。「兄弟姉妹のように仲良くなろう」「ドゥイドゥ」。甘く切ない音楽で涙が出てくる。
 さらに大騒ぎは続く。これはミュンヘンでもやっていたが,雷鳴と電光をつかって大騒ぎ。先だって,クライバーのDVDをちらっと見ていたが,それに匹敵するような豪華絢爛な騒ぎだった。

 ま。それはそれとして,今回よかったと感じたのは,片言の日本語を持ち込んで笑いをとらなかったこと。以前は,そういう変な日本語を話すことがおもしろく感じられたのだが,そうではなく,所作と台詞(練られた字幕)が自然な笑いを生み出していた。

 最後は,「すべてシャンパンの泡のいたずらね」で大団円。22時15分くらいまでかかったが,あっという間に感じた。ほんと,あの2行につきる。

 第2幕の後の休憩で,妙にシャンパンが売れていたように感じたが(笑)。うまい噺家が高座でそばを食う仕草をすると,帰りに近くのそば屋が満員になったが,それと似たようなものか。

 それにしても,ブリント博士ってのは,ずいぶんとひどい役回りだこと。

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文